ICUに入り3日目の朝、医師から電話が鳴り、「肺に水が溜まりだしたて、呼吸が困難な状態なので人工呼吸器装着の許可が欲しい」とのことだった
即座にお願いします、と返事をしたら、「今日、息子さん病院にお見えになれますか?」というので
「何かやな予感」を感じ
「これから着替えて1時間後には行けます」というとあさ9時すぎまでいるので、そこで病状の細かい話をするとのことだった
つくとまず父のもとにいくと、人工呼吸器をつけ、体にたくさんの何本ものくだがついた「悲しいありさま」で「さすがに悪いほうの予感が」こみ上げて止まらない
医師があらわれて、「肺の三分の一まで水がたまり、2つの原因が予測されます、一つは肺炎、もう一つはARDS」
N「ARDS?ってなんですか?」ときくと
医師「急性呼吸窮迫症候群といいまして、大動脈乖離したことによる炎症反応が影響して、このようになるばあいがあります、肺炎に関しての薬はすでに投与してますが、、」
N「そのARDSのほうの処置は、、、」
医師「ARDS自体の薬がないのです」
N「ないってなにもしないってことですか?ARDSが進行といいますか、、悪化していったばあいは?」
医師「、、このままゆっくりと、お亡くなりになる場合もございます、、、」
N「えっ?父は死ぬんですか?」
医師「まだ、ARDSと断定できないです、いまの症状だと、どちらともとれるしょうじょうです」
N「わかりました、私は暫く毎日見に来るようにします、何卒よろしくおねがいします」
私Nは、会社のオーナーにも許可をとり、1週間ぐらいは仕事の持ち場、など替われる部分を部下に預けるようにし、父の看取り体制に入った
母と兄にもいわゆる「残念だが五分五分らしいので、心づもりはしておくように」と連絡をいれて、
病院のソファーで家族葬の業者などを携帯で検索し、近い親戚にも連絡をいれたりと、予期せぬ事態の連続であわただしくなってきた、仕事と違い、「身内の死とは」あまり慣れてる方はいないと思う
ただ、白黒決着がつくのに、そう時間がかからないだろう、、ということは感じていた
病院のソファーの時間がながくなり、携帯で部下にお願い事をしながら、一日中あちこちに「すみません、すみません、」と電話やメールでを自分のスケジュール変更の連絡をしていた
ふとしたときに、大動脈乖離までいくまでになんで気づかなかったんだ、、、ということを考えずにはいられなかった
血管の老化などは、数値で確認、認識できる臓器の機能とちがい、「やばいですよ」的な可視化できる数値に健康診断的にはでない
それが唯一表示されるとしたら、、、、「中性脂肪値の高値」だけである
そんなにたいしたことと、世の中の人皆、考えてないとおもう、、、このブログに書く最大の根拠は
「中性脂肪値の高値を甘くみてはいけない」
ということである
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