今でも忘れないこれは思い出というか事件なのですが、皆様の中にも「人生の岐路」で悩んでる方がいたら一つの参考にしていただけたらと思いここに書いておきます
私Nは15歳から23歳までずっとバンドマンでして、22歳の時売り込みに行っていた大手レコード会社の重役の方のお力添えもあり、24歳の終わりごろから老舗の芸能プロダクションに入社いたしました(この頃のことはまた別の機会に書くことにします)
プロダクションの社長の運転手を研修として4か月やって(いつかこの頃のことも書きます)、社長が気にって?くださったんでしょうか?そこからすぐ事務所の看板タレントの方の現場マネージャー(アシスタントマネージャー)になりました。
大手レコード会社の重役の方のお力添えのコネ入社といっても、ネットも携帯も普通の世間でみなない時代に芸能界に入ったのは貴重で、親戚でも、友達でもだれもいず、私Nのみ。気軽にはなしが出来る人は1人もいない環境で、1流のタレントさんの周囲はみな1流の方ばかり、(当時の芸能界はまだバブル価格で億万長者がほとんど)貧乏庶民の家に生まれたバンドマンくずれのNにとっては、日々仕事と人間関係のストレスで疲弊して、ぎりぎりの自分と戦い続けるだけでした。
タレントも売れなくなるとノイローゼ(この頃はまだ鬱というい方はあまりしない)によくなりますが、マネージャーもストレスでよく仲間がノイローゼになったり、体調不良でやめていくマネージャーも多かったです。
そのたびに私Nも「いいなぁ、、俺ももう辞めたいな、、、」と思っていました
なぜ辞めなかったかと言えば
お力添えしていただいた大手レコード会社の重役の方のお力は狭い業界ではやはり有名で今やめればこの方の顔をつぶすことになる、、、そう思ったから、耐えて、耐えて頑張っていました
そして、2年目の半ばに担当のタレントさんが舞台をやることになり、この舞台の主演(座長)が大物俳優のOさんでした。
私Nは、この舞台の現場がおわったら、会社を辞めようと実は思っていました。マネージャーがやなのではなく、もう1度バンドを結成して3年間だけ勝負をしてみようという思いがこみ上げてきていたのです
私Nもまだ26歳です。不思議はない年齢です
舞台は東京公演、大阪公演 稽古に1か月。6月半ばから稽古して8月に公演ですから2か月半という期間その一座は、学校の様な感じになっていくのです
稽古の現場から、マネージャーらしくなく、ふてくされ気味の私Nを、座長のOさんは、気にかけてくれたのです
Oさん「おまえ、やなことあんだろ、、、でもここは仕事の現場なんだから、顔にだしすぎだぞ!」と周りの一座の空気を重視する座長のOさんからおしかりを受けました
いや、一応私Nもそれなりにはできた人間ですが
名誉のために理由は書かせていただきます
私が怒っていたのは、はっきりかきます
昔日本テレビ「電波少年」という番組がありましてね、、突撃とかやる
あの頃のスタータレントのスケジュールは熾烈を極めていましてね、、1日に7件とか、車移動の時間を十分に取らず、デスクがガンガン追加スケジュールを押し込むわけですよ!
現場マネージャーは常にそれに対応して、マネージャーとして現場を仕切るのが仕事なんですが、、、
前のスケジュールが押して(遅くなって)、都内方面、大渋滞とかのときに、稽古場にいそいで向かってるわけですよ!
そうすると、当時はポケベル(事務所にすぐ電話してこい!)という呼び出しの携帯ベルが鳴ったわけです!
でも、いそいで稽古場駆け込まなきゃいけないから無視して裏道ガンガン急いでとばして、もうすぐ稽古場だ!座長や他の出演者待たしてる!謝るのがさきだ!(マネージャーが先にはいって他の出演者に頭をさげる、タレントはちょっとあやまればいい状況をつくる)
と思ったら、稽古場の前に2人の怪しい人影がいて、この車みたら近づいてくるわけですよ
ファンかな?変質者か?とおもってあわてて私Nが外出てタレントに「中からドアロックしてください!」と言って私Nが外にでたら
その2人が走ってきて「電波少年でーす!○○さんは中ですかー?」とカメラマンもいて言ってきたんです(芸人だったけどバンドマン時代テレビみないから知らない)
「マネージャーのNです、ちょっとカメラとめてください!まったく、この話きいてないです!プロデューサーかディレクターさんいますか?」といい、名刺をだしたプロデューサーと話をすると
2時間前に「事務所のデスクの方と話は通してOK頂いている」
私Nがデスクに確認すると「ポケベルで何度も呼び出してるのにお前がかけてこないから、説明できなかった!すぐにかけてこないお前の業務怠慢だ!」
とかぬかすので、流石に私Nも
「移動の時間もろくすっぽとらないで、番組の終わりに取材とか、ごちゃごちゃ無理なスケジュールをいれずぎだ!後の現場に間に合ったためしがないですよ!」と
言い返し、そこからタレントに説明し、いやがるのを説得し、
スタッフにお詫びして、車の到着から電波少年の突撃をしきりなおしたという大事件があったのだ
舞台側のプロデューサーにも、「遅刻してきて、中には電波少年のカメラは入れないでね!勘弁してください!」とかいわれ、出演者には平謝りで、どうやっても、ニコニコは無理ときに
座長のOさんからも
「顔に不機嫌だすな!」ですから、、、「もう、いいや。辞めよう、、」と思いますよ
これが毎日続くわけですから、仕事ノイローゼになって仲間が辞めてくのもわかるでしょ?
次回はそのOさんとのやりとりの話をかきます
コメント