20年のマネージャー人生でもかなり思い出深い旅になってます。今から18年ぐらい前の話になります。Yさんはもうだいぶ前に他界されています。
昭和を代表する大物俳優でその後はテレビで司会などもされ、日本国民知らない方はいないビッグネームの方でした
2004年に設立2年の当時私Nがいた会社に、理由があり、業界の大物の社長さんを2人介して、移籍してきて、しばらくお預かりする運びとなりました
「お預かり」と言っても、もとの事務所にもどることはなく完全なる移籍です
理由は「健康上の理由」で病名は伏せますが、「足がしびれる」という症状が慢性的にではじめていたことが理由でした
会社の代表者と私N含む何人かの役員で、たしかどこかのホテルで顔合わせ「よろしくお願いいたします」がてら中華料理を食べたのを覚えています
当時70を少し超えたぐらいでしたが、若い私たちにも気さくに話をしてくださったのを覚えています
2回目は仕事のはなしで、担当マネージャーが1人付き、各役員が仕事を拾い、説明してお願いしていく形になりました
私Nは、前の会社から音楽担当ということもあり、いわゆる「イベント、興行」で全国に知り合いがいたため、「講演会担当」というポジションでお付き合いをさせて頂きました
業界的には「営業」と呼ぶもので、ギャラ的にも比較的よく、ビッグネームほど地方にいけば「一目見たい」と選んでくださる方もおおいのでは?と思い、本州を中心に、全国の「呼び屋」(現地イベンター、地場興行師)の方に当時は、プロフィールと手紙を郵送で送り、後で電話を入れてお願いをしていました、
大阪、名古屋など日帰りで、片道2,3時間程度の移動なら、持病の「足のしびれ」の方も問題もないと聞いていたですが、、その中でも、アクセス的にも遠く、どうしようかな?という案件の依頼がありました「紀伊半島の長島」というところに1泊2日の旅の依頼です
「片道5時間ぐらいかかるな、、、一度、、本人にきいてみよう、、」と思い、でんわすると
Yさん、「まあ、、、大丈夫だよ、、」
といってくださったので、先方にOKとつたえました
主催が大手企業ということもあり、私Nとしても、そのことを伝え、「ギャラも含め、案件的には固いところです」
と説明をしたのもあります。
講演会、イベントというのは、実は1つの大きなリスクを伴い慎重に進めなければいけないのです
東京、大阪などの大都市で「有名企業もの」などは固い案件なのですが、、
地方の知らない会館等で行ういわゆる「地域もの」や「忘年会」などは気を付けなければいけない
①いまでいう反社主催のものかどうか?(仕切りは誰か?)
②イベンター(窓口)の会社はどのぐらい信頼できる会社か?
ということです(ギャラの保証はあるか、とりっぱぐれ防止、倒産防止)
③スポンサー、何処か?(競合はないか?)
今は、イベンターなんて横文字でオシャレになってますが、、地方の温泉場、特に演歌の方のフィールドとか
盛り場の興行、催事というのは、歴史的にみても、「相撲興行」「浪曲興行」の時代含め
渡世の方たちのフィールドとなっていた時代が長いからです
法改正に伴い、興行、企画から、代理店やイベンターとなりましたが、会社化していっただけで、古くは
渡世の方の「芸能部」や「興行部」が出身母体のことが多いのです。30年ぐらいまえまで色濃く残る場所もあったと思います
ですから大きいタレントさんを運ぶ(連れていくとき)時は、細心の注意をもって、やるやらないのジャッジをするのも、案件の見極めが全てです
見誤って現地いりすると、かなり面倒なことがたくさん待ち構えている場合がおおいのです
それと、知らない一見の窓口(初取引のイベンター)は注意!
いわゆるとりっぱぐれ防止!ドロン注意!ということです
よくホームページも出してない実績なしのイベンターでも「会館を借りて、自分主催」でやることもある
しかし、大物を運ぶのにはこれは厳しいわけです
①後日のギャラ振込で、振り込まれず、ドロン(携帯つながらなくなる)ギャラ持ち逃げパターン(違法)が
こういうケースには多い
②倒産ギリギリでいくつもイベント開いて、やらせといて、ギャラ泥棒して、計画倒産し、破産宣告書が管財人から送られてくるパターン(合法)
私Nは②をかつて経験している。この場合はじめはずっと電話にでるので不安はない、会社的にも15年以上とか実績あるからまさか倒産をうたがわない
破産宣告書がきて主催にといつめたら、出演者のギャラは1か月まえに倒産者に払い済みとのこと(計画倒産による泣き寝入り)
地方興行にはこのように、東京大企業ものにはない心配ごとなど懸念材料が実は山積みなのです
今回は地方でも大企業案件ともあり、Yさんもとりっぱぐれないとのことの説明で、遠方にもかかわらず快諾していただきました
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