社長についていくように事務所を飛び出すと
社長「カバンかして!さっき○○が電話のメモわたしたでしょかして!そこにある○○(車種)だから出して!」
すごい勢いで次々と言われることについていかなければならない、、、
私Nは3ナンバーの高級車に近づきドアをあけエンジンをかけて事務所の下に行くと社長はもうすでに自分の携帯で話しをしている、、
ドアをあけなければ!と思い、、シートベルトをはずし運転席からでようとすると
社長「すぐ出して!そこ左!」と言われ
すかさずまた乗り込む、、社長は電話をしながらのりこみドアを閉めたのを確認して交差点を左にまがったら
「プルルルル!」とまた電話の音がした、、、社長はまだ電話をしているのに、、、なんだ??
社長「電話出て?」
電話出てってもう電話してるし、、、どこで鳴ってんだ、、と思うと、となりのアームレストに受話器がバンドで括りつけられている、、
いわゆるお笑い芸人の「しもしも?」の時代のショルダー携帯の受話器が括り付けであり、受信機はトランクに装着してトランクよこに長いアンテナが付いているのだ
当時は運転しながら携帯での規制も違反もはない時代だ、
運転しながら左手で私Nは受話器をとると事務所のデスクの男性からだった
デスク「社長は?」
私N「今、まだ携帯で電話されてます」
デスク「終わったら電話ちょうだい、よろしく!ガチャ」
私N「社長このまままっすぐですか?」
社長「キラー通り右!、、ええ、そうなんですよ、、ですから、、」
私N「キラー通りはどこですか、、??」
社長「え?また言うわ、、いやいや、、運転手が新人でね、、、道しらなくて、、ええ、、」
プルルルル!また、車の電話がなりだしてしまった、、、
社長「Nくん!次信号右!電話出て!」
(心の声)無理だろが!しらない23区の道高級車で走るだけでも車多くて怖いのに、右手片手運転、左電話がずーっとは、、、事故るよ、、ほんと、、
この時ばかりは車を4年以上運転してきていてホントよかったとおもった、、ローンしてかった自分をほめたい、、、ペーパードライバーならもう事故ってる
ガチャ「はい社長車です!」
事務所スタッフA「社長は?」
私N「電話中、、、あ、いまおわりました、、、かわります、、社長事務所○○さんです」
社長「はいはい、、そう新人のね、、、あの件は、、、あ、Nくん青山どおりを左!」
(心の中)だから通りの名前じゃわからないんだって、、田舎ものなんだから、、
社長「あ、つぎのつぎ信号ね!、、そうそう、、それでいいんじゃないかなと、、、」
ブー!ブー!ブー!とこんどは社長のハンド携帯がなりだす、、、
社長「Nくん出て!」ポンっとうしろからハンド携帯をわたされる、、
左折してから出ようとしていたら、、、切れてしまい、、、
私N「きれてしまいました、、、あと、、(とデスクの方からの電話があったことをつたえようとすると)」
社長「あなたほんと都内の道知らないのね、、今度わたしのスケジュール確認しておいて道はしらべておきなさい!」とまず一発目かるく怒られてしまった
これが芸能プロダクションの縮図である
①自分的に常識的にはなにも自分は悪くなくても怒られる
②無理難題でもできませんということは許されない
③社長は国王
この3つが
ザ、芸能プロダクションの掟なのである
1か所目の目的地に着いたときは私Nは打ちのめされたようにへとへとになるほど疲れてしまった
それはいままで普通のくらしで、「2つ以上の事を同時にやる」ということをしたことがなかったからだ
まず、ひとつめの洗礼を受けた気がした
ムームードメイン
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