面接は午後2時からということもあり、寝坊することもなく余裕をもってでたのだが、、今と違い、なれない都内の地理と安物の地図で駅から10分とあるのに、、、5分前になっても目的のそのビルが見当たらない、、、、
一応道筋は確認してから、モスバーガーで時間調整してぴったりの時間でうごいたつもりだった
まいったな〇ー○○ー2はこのあたりのはずなのに、、、テナントビルのツーフロアーでやっているはずだが、、、らしいビルもない
2時2分前になり、、電話して位置を、、、たてものを確認すると、、、どうやらワンブロックまちがえていた、らしい、、
、ヤバイ 都内はにたような場所が多かったりする「なんと一番大事な社長面接にまさかの遅刻、、遅刻するはめになった、、、モスバーガーで時間つぶしまでして、、遅刻してしまった、、最悪だ」
もう2時5分、、、走ってもどっていくとようやく発見、、、2時12分、、慌てて駆け込む!
ガチャとあけると、「失礼します!面接にうかがいました○○ともうします!」と大声をだすと
事務のひとらしき女性が私をみて、あっちに社長がおりますという方をみると、、パテーションのくぎりもなく広めのデスクにおばさんが座っていた、、駆け寄って「すみません、、、道に迷ってしまい遅刻して申し訳ありません!」というと
その社長なるおばさんは眼鏡を下にずらし私Nを覗き込むように見た。走りまくって,汗をハンカチで拭きながらハアハアと息づかいがまだあらい私Nを確認すると、、ニコリとして「まあ、どうぞ」とまえの席にすわるようにいわれた。
その時社長が手にして読んでいたのは「書類審査のときの私の小論文」だった
今初めて読んでる、、ということはここまでは選考にいっさい絡んでいない、、ということだ
しばらくまだ読んでいて「シーン」という時間が私の緊張を高めた、、、8年間立ってきたライブのステージでも、コンテストでもこんなに緊張したことはない
私Nの前にいるおばさんは、、私Nがいままであってきた「いわゆる業界人」とちがう雰囲気をしていた、それが緊張の理由だ、、「凛としている」のだ。
今まで行ったレコード会社などはつねに「がやがや」としていて、長髪の社員、茶髪の人など当時のレコード会社の人はどっちがアーティストかわからない人もたくさんいて、、ざっくばらんに「ねぇ、どんな音楽やってんの?」とくだけた感じでテキトーな話し方をする人が多かった
今こそお世話になっている推薦してくれた大手レコード会社の重役の方ですら、私Nの前に初対面でセーターを首にまいてソファーにすわり長髪の私Nをみて開口一番「やめたほうがいいとおもうんだよねー」と言ったのだ、大手企業の取締役でもそんな話し方だ。
社長が私Nの小論文を読んでる間、ふと事務所全体の空気をうかがうと、電話とその対応以外、社員の私語はしていなかった、、ピリッとした「厳しい雰囲気」がそこにはあった
「業界っぽくない、、、」それがこのオフィスと社長の第一印象だった
5分ほど、、読んだ後社長「なるほど、、バンドずっとやってたんだ、、、レコード会社うけなかったの?」
と担当直入に質問がきた
私N「募集がすくなく、3社ほどうけてA社だけ2次面接までいったのですが、、いい結果はだせませんでした」
社長「A社か、、、なるほどね」
あの小論文を読めば「音楽」しか好きではない、愛せないという内容なので、、しかたがない質問だが
「遅刻」からの「レコード会社落選」の話のながれは
お笑いのつかみでいったら
2回すべった悪い展開のスタートとなった
「どういう風に巻き返せばいいか、、、わからない、、」
こちらから迂闊にべらべらはしゃべらないほうがいいのはこのオフィスの雰囲気で感じていた
「適当が嫌いな人だ」→変に親しんだはなしはNG
「誠実さを好むかもしれない」→ しっかり、まっすぐな意見を言おう
私Nは
人がだす空気からあいてのタイプを分析し始めた
なぜなら「このチャンスをのがせば、、、もう後がない」どうしても受かりたい、、、からだ
下手はこれ以上うてない
次の質問からはこっちの流れにもっていかなきゃならない、、、
でもこのまま「はい」「いいえ」では確実に落ちるな、、、という考えてはいけない予感も生れていた
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