食べ物ならまず大阪ですね!前回に続き大阪に通い始めの頃、これも関東ではあまりみないメニューというか光景をロケのランチでみました、時間がないので、ロケ車(ワゴンで)で弁当を買ってきて昼飯にという時に、スタッフさんのひとりが「俺、うどん定食!」という、私Nは「?」と聞きなれない言葉に
私N「うどん定食って、ごはんとうどんが弁当にはいってるんですか?」ときくと
スタッフ「ソースのうどんなんですよ、ここのソースはうまいから」という
でも心で「炭水化物を炭水化物で食べる?」と考えてしまう
ディレクター「いっぺんNさんも、食べたらよろし、大阪ではソースのものはおかずなんです、だから、たこ焼きやお好み焼きにソースかけてごはんとたべるのは、あたりまえの日常です。」
私N「ほんまっすか?」(初めて覚えた大阪弁)
ディレクター「大阪しょっちゅうくるなら慣れとった方がよろし、」
というので、頼んだら「うまい!」し
とくに違和感がなく、おかず用にソースがうまいのか普通に食べれたのです
私N「これ、普通にたしかにおかずになりますね、、」
ディレクター「Nさん、大阪は粉ものの文化が古いんです、お好み焼きも東京とはちゃいます、こっちはだし汁いれたり、中にとろろ芋いれたりするから、ふわっとしとるけど、東京のお好み焼きは、とろろ芋いれへんからべちゃっとしてうまないんです!」
私N「お好み焼きにとろろ芋、、、たしかにいれないですね、、あんまり、、」
大阪に行く度に、その食文化の違いと深さをまざまざと思い知らされたが、とても勉強になった
ある日、東京でも、マネージャー時代、プロダクションで作るCDのレコーディング中、タレントの現場とレコーディングが重なり、寝不足が重なってしまい、レコーディング中(このレコーディングではNがディレクターで録っていた)にもかかわらず
フラフラで具合が悪くなり、ソファーに倒れこんでしまったことがあった、「ああ、もう今日は無理だ、自腹で今日のレコーディング費用賠償してキャンセルしようかな」と考えたとき
30分ぐらいしてたらお腹がすいてきて、アシスタントになんか弁当のメニューある?と聞いて持ってきてもらった
そのメニューをみたら、東京の自由ケ丘のレコーディングスタジオなのに、「うどん定食」があったんです
私N「(よし、とりあえず、早飯であと1時間半時間稼いで、それで体の調子がだめならキャンセルしようと決め)早いけどごめん!ここで飯休憩にしよう!おれはうどん定食で!」とアシスタントの子にいうと
アシスタント「うどん定食は、あんまりうまくないですよ」といったが
私N「いいんだよ、まずくても、おれにとっては縁起がいい食い物だから、芸能界だからさ、ゲン担いでんだよ」といった
仕事に勢いがあるときは、不思議といい話が続くのが芸能界の定石だ、
「いい思い出」「ついてるときに出会ったもの」「食べ物」もそうである
私Nにとってはあの時の「うどん定食」はそういう食べ物になった
そして、1時間半休んだら、体調も動ける程度にもどり、、何とか最低限のノルマまでは倒れずに録れた
でも、たしかにうどん定食、、東京のは、微妙、、ソースがちがう、、、
追伸
お好み焼きでご飯はうまいけど
焼きそばの場合は大阪は「そばめし」というメニューがあり、鉄板で焼きそばつくってから、ごはんをぶち込み、合わせてソースかけてまぜて、細かくへらで切って混ぜてたべるのだ、大阪らしい合理的なメニューのひとつである
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