社長「それでね、、、一応、実地試験をやろうとおもっています!」
私N「じ、実地試験??と申しますと、、、」
(まだ、、落ちてない!やった!と内心こころからほっとしたのだが、、まてよ、私Nの出来が悪かったから補欠的、、フォロー的なチャンスを与えた?ということなのか?一瞬マイナスな考えも浮かんだが、、まだ後があることがなによりうれしかった)
社長「いやね、、今までも面接でいいかな?と決めて採用したんだけど、、、いざ働かせてみると、、ちょっと違ったな、、ということが最近多いので、、」
<や、やっぱり、、合格ありきのものじゃなく、まだ、私Nでいいか疑っている、決められない、、ほうの、落とそうかなというほうの試験であることがわかった、、、>
私N「どんなことをするのでしょうか?」
社長「とりあえず1週間、、月から金だから5日間、私のもとで実際に、実地で働いてみてもらおうかな、、ということなんだけどね」
私N「実際に、、こちらでテスト勤務をするというかんじですね、なるほど、分かりました、、、、、、それはいつからでしょうか?来週からとかでしょうか?」
社長「そうね、、私の現場のスケジュールみて、もう一回デスクの○○から連絡させます、、日にちはそこでということにしましょう、、それぐらいかな、、、うん、、きょうのところはお疲れ様、、今度は緊張しないでいらっしゃい」
私N「は、はい、、お忙しいところ面接していただきありがとうございました。」
立ち上がったとき少しふらついたのをいまでも忘れない
すこし頭がおもくなりながら、、事務所の階段を降りて外にでると、どーっと今まで味わったことのない疲れが全身に押し寄せてきたのだ
おそらく、極度の緊張が持続したせいだろう、、、
私N「よかった、、、落ちてない、、、まだ落ちてないぞ、、、」ということだけが救いだった
なんとか迷った道を駅に向かい歩き始めた
ふと我に返った、、でもまだ受かったわけではないし、、むしろ、実際に使ってみるなんて、そうとう用心深い社長だな、、芸能プロダクションの社長はどんぶり勘定でいいかげんな人が多いとかいうけど、、、ぜんぜん違ったな、、、
「実地試験は何人やるんだろ?今年は何人うかるのか?、、本当に合格する人間はこの社長面接で即合格と言われるのではないのか?、、レコード会社重役の口利きの手前、すぐ落とせないから、落とすための口実にやるのか??、、いったいおれは今、、どの位置の人なのか、、、合格保留中、はたまた不合格保留中なのか、、、」実地試験をうける人間の現在地がポジションがわからない、、、
だいたい実地試験なんて聞いたことない、、よほど採用して後悔した新人がいたに違いない、、
聞いたことない実地試験、、またまた対策を立てられない試験の話になってしまったな、、、と
冷静になればなるほど、この実地試験なるものの「なんの意味が、本当の意味が」分からなくなっていった
まぁ、、、落とすための口実だろうな、、、5日間もあれば、、まじめにつくろってもどっかでミスもするし、、ぼろもでる、、、そこを理由に断るなら、、×(欠点)見つけゲームみたいなもんかな、、、
当日は、、何人がこの実地試験とやらにくるのか、、、もし2人とかなら、、、絶対どっちか受かって、、どっちか落とすゲーム「競争ゲーム」になるのか、、蹴落としあいか、、、ますますやだな、、、と
面接で自分がだせなかったこともあり、頭がおもく、、どうしても前向きな気持ちや考えがうかばなかった、、
疲れ果てて埼玉のアパートに帰ったとき、、面接の緊張で何日も不眠が続いたせいか、久しぶりに風邪をひき、熱が38.5度でていた、、、自分が出せず、、惨敗の結果となぜか社長のだす空気に緊張してしまうのが、、、実地試験への不安をふくらませ続けていた
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