慣れないマニュアルのホーミーにのりながら、、この会社への疑問がふくらんだのは否めなかった
ただ、この会社は「ぽっと出」の新興のプロダクションではなく、老舗中の老舗であり、ほとんどの芸能プロは「○○企画」「○○芸能社」「○○興行社」を名乗っていた時代にほぼはじめて横文字の「プロダクション」というもじをつけた会社と言われていた
ネットもパソコンもない時代、、この業界入りはハードルが高いジャンルだった
出版社、テレビ局、レコード会社等の一般企業と違い、、芸能プロは一般人にはかなり「見えない世界」だった、、その「見えない世界」にようやく中に入り始めようと今まさにしている
経験として今は入らなくては自分の将来はひらけない
「なんとかバイトでもいいから、、入り込んで業界修行をするしかない、、うれないバンドマンでバイトばかりしていても意味がない、、、中に入り込んでおく経験は大事だ、、」と考えなおし
高輪方面にホーミーを飛ばし、気を引き締めなおした
ただふとおもったことがある
他に何人、、この「実地試験」をやるのだろう、、自分が終わったとき聞いてみよう、、それらしいはなしは出ていなかった
地図をたよりに「実家」なるところについた、、高級住宅街のなかの1軒家だった
おそるおそる玄関のインターホンをならし、、私N「○○社長の事務所の使いできた○○と申します、、、」というと
「はい、、どうぞ中へきてください」
と家の中にいくと 年配のお手伝いさんが、、所せましとおかれた10個以上の段ボールの場所を
「けっこう多いですよ、、これ全部そうですから」と指さした
(まじか??)2往復で済まない数である
「この辺は割れ物なので注意してくださいね」と
中をみると「高級そうな花瓶」などがはいっているものもある、、他には「衣類」「雑貨」などいろいろだった
まず「割れ物は助手席でめの届く場所へ運び」衣類などは後ろと、なんとか2回で運べるように工夫をした
さすがにワンボックスワゴンは収納は抜群。まず1回目事務所に運ぶ。そして3時間半で2往復した。
社長は「花瓶とかは事務所にあげて、それ以外の衣類は車にのせたままでいいわ」と言った
私N「衣類はどこにもっていけばよろしいですか?」ときくと
社長「救世軍にもっていってちょうだい!」
私N「すいません、、、きゅうせいぐんってなんですか?」
社長「あらあなた何もしらないのね、、ボランティア活動の団体よ、、またデスクの○○に場所をききなさい」
私N「す、すいません、、すぐに場所を聞いていってきます、、」
迂闊に質問すると、、また知らないのね!ばっかりだ、、「こっちはギターとロック以外はやってきてない人生だ、、ボランティアなんてバンドマンがやってるやついねーよ!」
といってやりたいのはやまやだが、、いまはただひたすら忍の一文字だ
とりいそぎまたデスクの○○さんに場所をきいて地図をもらいまたホーミーに飛び乗った
また車の運転席でふと考えてしまう、、、俺は今合格より、、、なのか不合格よりにいるのか、、、、、が、、さっぱりわからない、、、そもそもこれに合否はないだろう、、、不安はつのるばかりだ、、
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