実地試験4日目、午前中から2件の強烈な社長の権力満載の打合せを3メートル横で聞いていて、「前向きに落ちてもバイトで!」とかいうつもりの前向きさを持って挑んでいたが、さすがに、、気持ちが弱ってくるのは否めなかった。
「ここまで」強烈な社長に皆ついていっているのか?それともいわゆる右腕的な番頭がいたり、部長など、、補佐的な人物はいるのか?それは誰か?知りたくもなる、、、、
となりの女性スタッフに私は質問をするタイミングをうかがっていた
社長が1本の長電話をはじめたすきに
私N「すみません、、この会社社長の次にえらい方は誰ですか?」
女性スタッフ「えらいかどうかはわからないけど、、、上の階の専務かな、、、デスクや全体を見てる感じ、、かな」
私N「その次にえらいのは?部長さんとかですか?」
女性スタッフ「いや、、、うちに部長とか、課長とか主任とかいないから、、」
私N「えっ?いないということは、、まとめ役の方いないんですか?」
女性スタッフ「社長のワンマン会社というんだけど、、、社長にたいして社員それぞれが使われている感じ、、、社員全員のボスが社長なんだよね、、うちは、、だから中間管理職はいないね、、、」
私N「そんなこと、、あるんですね、、」
女性スタッフ「わりと小さな芸能プロはだいたい社長のワンマン経営スタイルのところが多いよ、、他も」
後にわかるが、、もともと芸能社は個人商店スタイルからはじまり、この時点でいわゆる東証の上場企業である芸能事務所は2つだけ。「ホリプロ」さんと「吉本興業」さん。
この会社にはいわゆる会社としての主任、課長、部長という完全な会社形態があったが、、
社員30人未満の芸能プロダクションのほとんどは「社長のオーナー会社でありワンマン経営会社」であった。
多少チーフやプロデューサーなど名刺に肩書はあっても「社長以外は実質的にはみんなヒラ社員同様のスタイルである。」
芸能プロダクションとは「マネージャーという個人事業主のあつまりで形成されている集合体」といえる。
社長も育てたタレントのプロデューサーと経営者を兼務する会社も多い
タレントを育てるベテランマネージャーを「プロデューサー」といい、いわゆる一般の会社でいう課長以上のクラスが多い。「ゼロから1に、無名の新人をタレントに育てることができる人」。もともとタレントにあとから付く人間はマネージャーとはいうがプロデューサーではない。
マネージャーはタレントの担当をする人の「総称」であり、会社の内部の階級的な肩書ではない。
マネージャーという中に、新入社員から社長までいる。大物アーティストには一人に3人のマネージャーが付いていたりする。
マネージャーとはけっこうアバウトな総称であることがあまり世間にはしられてない
ドラマや映画の助監督もおなじで1作品に3人も4人もいる。
芸能界はこういうぼやっとした肩書がおおすぎるとおもう
話はそれたが、この会社はすべての社員の上役が社長というのが分かった、、、が
「あの社長である」
「あの厳しさである」
あの2件の会議でもわかるように「厳しさは新入社員だろうが同じ」と考えるのが正しいだろう
振り切ったはずの不安が再び襲いかかってくるのをかくせなくなる、、、
そんなこんな考えると電話をおえた社長に呼ばれた
社長「Nくん!これ温めて!」
私N「は、はい!」(完全に油断していたので実際は聞き取れていなかった、、、)
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