この話は近年、私Nの父に起こった実話です。今となってはどうにもならないのですが、あまりにも残念で、皆様のなかで「中性脂肪が高値」の方がいたら、少しでも早い段階での対処の必要性に気づいていただいて、悲しい形での人生の結末を招くことなく健康維持に役立てていただきたく、書くことにいたしました。
まず「中性脂肪」というのは血液中の脂肪のことです。健康診断で血液検査をしていただければ必ず書いてあります
通常は50~149ぐらいですが、人により250や1000以上にもなります
数値が高ければ「ドロドロ」と血液はします
高い数値の方を「高脂血症」の体質などといい、父や私Nも負の遺産を受け継ぎまさに高脂血症体質です。
もちろん負の遺産という「遺伝」も多いですが、飲酒などにより、肝機能が低下し、分解しきれない脂肪が血液中に存在するということもあります
体にとってはほぼマイナス要素ですが、私Nも、父も長時間動き続けられて、スタミナがあります
血液中の脂肪はすぐにエネルギーに変えられるからです
父も「体を動かすことなら負けない」というのが口癖でした
父は40歳ごろからいわゆる「ビール腹」の代表で、今でいう生活習慣病、(当時は成人病といわれてました)の体形でした。その腹のとうり、ビールが大好きで毎日家に帰るとビール2本、休みの日は朝、昼、晩と5~6本ものみ安月給のくせに、飲みたい放題やっていました
「ビールは体を壊さない」が口癖でこれも誤った解釈なことが年をとってから、結果的に証明されるのです
なぜならアルコールを分解するときに、中性脂肪を合成するからです
父は自分に都合の悪いことはすべて認めません。昭和一桁生まれから12年ごろまでにうまれた日本の男は今と違い「自分が一番正しい」と頑固な人が多い。父はその典型でした
50歳ごろ高脂血症なことは認めていましたが、ビールは毎日飲み続けていました
私Nと焼肉にいくと、「高脂血症だから」とロースをすこしたべただけで、肉はすこし控えめだったと記憶しています
詳しく聞いても教えてくれませんでしたが数値は250~400ぐらいだったといっていたとおもいます
60で退職し、嘱託的にしごとはしていたので、歳とともに酒量は落ちたとおもいますが、ビールはずっと飲んでいました
健康に自信をもち、入院保険も「詐欺だから入らない」と生涯一度もはいりませんでした
「おれは、健康で内臓もどこもわるくない!母親も96までいきたから、おれも長生きする」と豪語していました。
そう豪語する父が75歳を迎えた夏、突然、初めての病が襲ってきます
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