もう、期待することはないが、ポストにみなれないみどりいろの封筒がはいっていた、、みてみると「○○プロダクション」の住所と電話がかかれたシールがはられていた
私Nはプロダクションには1社もはがきをかいていないので、、不思議におもった
開けてみると中に「ワープロ打ち」(当時はパソコンはない。携帯も小型はない時代。文字はすべてワードプロセッサーという機械でうっていた)されたA4の紙が二枚はいっていた
「新卒者採用の案内」とかかれていた.
大学、短大、専門学校の新卒者対象の採用があるようだ。またしても、レコード会社もそうだが、、採用人数→「若干名」(電話で聞くと1名ないし2名のこと)
レコード会社は2500人、3000人もエントリーがあり1名のこともある。このときのマスコミ関係への就職は、モーニング娘のメンバーオーディションと同じ合格者の倍率なのだ。
「超氷河期の第二次ベビーブームの就職難民」に多くの若者の将来が時代に潰されていった時代だ
1枚目にはこのプロダクションのプロフィール歴史、沿革、次に所属タレント、など説明がつづいた
2枚目は募集要項
履歴書と400字詰め原稿用紙2枚の小論文の志望動機を郵送
会社のパンフなどがない会社なんだな、、、
タレントは1人有名な「アイドル」の方がいた
私Nは採用がある会社があったのはうれしいが、、、「プロダクション」希望ではないので複雑な気持ちとなんできたのかな?、、、とまだ腑に落ちない、、、
会社概要の関連会社に、、、、あっ!音楽出版社とあった、、、、いわゆるプロダクションの中で子会社があるタイプの音楽出版社にハガキを書いたのだとしばらくしてわかった
母体はプロダクションなのだ、、、
私N「アイドル事務所かぁ、、、」やや、、悩んだ、、、そりゃそうだ、、私Nはロックのバンドマンだ、、、アイドル事務所に入社したいかといえば、、、気持ちが乗らないのはいたしかたがない、、
私N「プロダクションはあやしいところも多いっていうし、、、一度あの方にきいてみるか、、、」
悩んでいても始まらないので、、、そう、大手レコード会社の重役のあの方にきいてみることにした
何度も電話をしてようやく話ができた
私N「すみません、お忙しいところ、、、音楽出版社全社にハガキをかいてだしたら、プロダクションからエントリー要項がきて○○プロダクションという会社なのですが、、、ご存じですか?」
重役「えっ?○○プロダクション?、、、私が課長の時、○○という歌手で一緒に仕事しててね、、、専務の○○くんをよく知ってるから、、電話で推薦しといてあげるから、、すぐ履歴書おくりなさい、、もう、バンドをやめるならプラプラしてるより、、どっかにはいって業界を勉強しなさい!」
私N「あっ!そんなにちゃんとしてるところなんですね、、プロダクションはほとんどしらないので、、ありがとうございます、、、すぐ送ります、、また結果ご連絡いたします」
重役「おう!がんばれよ!また会社に遊びにいらっしゃい!」
なんと152社の中の唯一採用のあるプロダクションが
わたしが唯一頼るレコード会社重役の方の「かつての取引先だったのだ」
152社、いやレコード会社68社いれると220社のなかの最後のチャンスで「将来の可能性」がでてきた、
人生にまだかすかだが「将来の光」がでた瞬間だった
コメント