4日目は事務所のこととだけ聞いていたが、具体的なことは聞いていなかった、、そして、この事務所に何人の従業員がいるとか、、どんな仕事があるのかも、、ここまでではいっさい気にもしなかったし、そんな余裕はなかった。
ただ、もし自分が入社したらそのゴール、、目指す旗印はどこなのかは決めたかった、、レコード会社なら「制作部」「宣伝部」「営業部」とわかりやすい
しかし、芸能プロダクションとなると、、「マネージャー」ぐらいしかおもいあたらない。。じゃそれ以外のひとは何をしてるのか?
ここ三日のうち2日間は社長付きの運転手とアシスタント見習い、1日は引越しの手伝い、この会社の内部のことは何も知らないままだった。
朝早く行き一番早くきた女性スタッフを捕まえ「おはようございます!実地試験で事務所のこと今日はやるよういわれました、、」
というと
女性スタッフ「ああ、、、何か社長にいわれてるの?」ときかれ
私N「いえ、、特に何も言われてないですが、、」と答えると
女性スタッフ「じゃ、社長くるまでそうじ手伝って」と朝の掃除を手伝うこととなる、、
私Nはチャンス!と思った、、この時間でこの事務所の内部事情を気軽に聞き出せると思ったからだ
私は今まで聞こうとおもって社長には直接聞けなかった質問をこの女性スタッフにぶつけはじめた
私N「すみません、教えて頂きたいことがいくつかありまして。。」
女性スタッフ「何?」
私N「私以外にこの実地試験をうけにきた人はいるんですか?」これが一番聞きたかったことだ
女性スタッフ「いや、、事務所の通いテストはNくんだけ、だとおもう、、面接はちょこちょこやってたね」
私N「この事務所は全員で何人いるんですか?」会社案内には従業員数がかいていなかったのだ
女性スタッフ「社長と専務以外では、、9人、、かな、、全部で10人ぐらいしかいないよ」
私N「プロダクション業界は詳しくないんですが、、ずばりこの事務所は芸能界では有名なとこなんですか?」
女性スタッフ「ははは、、、まぁ老舗であることは間違いないし、、、有名無名でいったら社長含め有名な方だとはおもうけど、、タレントは少ないから、、、」
掃除機でそうじが始まると音がうるさくて質問ができなくなった、、
くそー、まだまだ聞きたいことはたくさんあったのに、、、
10時になる直前にと次々に社員の方たちが出社する、、
この事務所は同じビルに2フロアー借りている、、私Nは社長の居る下のフロアーしかみたことがない、、
掃除機がけが終わるのをみて
また
私N「すいません、、もうひとつだけきいてもいいですか?」と質問攻めにすると
女性スタッフ「ははは、、ずいぶん聞きたいこと我慢してたみたいね、、、でもなんでも聞くのはコミュニケーション的には最初ありかもね、、、なんですか?もうひとつって何?」
今回私Nから一方的に質問をしたことにより、強引にだがコミュニケーションは生まれた、知らない人と話をするきっかけは「質問する」からはじまることをここで知ったのは、後々の人生で大きく役立った
私N「その、、、上の事務所は何をやってるところなんでしょうか?」
女性スタッフ「ああ〇階ね、専務がデスクと総務全般、あと経理と音楽出版、ファンクラブだね、、この階が制作部でマネージャーやコンサート制作、宣伝かな、、上が管理で下が制作、、でも各担当は一人ずつだけど、、」
私N「マネージャーも1人しかいないんですか?」
女性スタッフ「マネージャーは2人だけ、マネージャー志望?」
私N「いえ、、音楽に触れればなんでもいいんですけど、、」
女性スタッフ「うちは歌手1人とバンドが一つだから、、音楽ならそのどっちかしかないけど、、すべて社長がきめるからね、、でもマネジャーはきついよ、、がんばって、、」といわれた
かなりミニマムな構造で無駄がない、、、たぶん1年ぐらいは社長の運転手とかだな、、もしうかっても、、、まぁそれもよしだな、、、と自分がここ!というのがはっきりは見つけられなかったが、、目指す「音楽」は歌手、バンドと2つ存在している、、そして「音楽出版」もある。
自分が勉強したいものがある場所なのは、安心できた
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